第15回  ポジション説明  スペシャルチーム(キックチームとも)

こっちはまあ、キックを蹴る方と、蹴られる方としかないんですけどね。


K:キッカー
フィールドゴールを蹴る専門の人です。キックオフを蹴るのも大体この人。
チームワークとかは必要ないですが、とにかくプレッシャーがかかるポジションで、
長い距離のキックを淡々とまっすぐ蹴るのが大事です。ハロだと、まあ、まっつーでしょうな。
プレッシャーかかる上に給料は安い事もあり、全米で一番嫌がられる職業と言われてます。
フィールドゴールの時の残り10人は、ブロックのためにオフェンスラインの人間とTEの人間を総動員です。


P:パンター
パントキックの専門です。プロではキッカーと違う人がやります。
こっちは距離よりコントロールが大事ですからね。
エンドゾーンには入れないように、エンドゾーン近くのサイドラインから外に出したり、
エンドゾーン近くのエリアに高いボールを蹴りこんだりと微妙なコントロールが求められます。
それも、出来るだけ高く、落下までに時間のかかるボールを蹴る事が求められます。
もっともミスってもたいした被害ではないので、プレッシャーはそんなにないんですけどね。
エンドゾーンに入れちゃうと、タッチバックと呼ばれるルールで、20ヤード戻されちゃうんですよね。
エンドゾーンに届くような時にタッチバックをやっちゃうのはミスです。
それも誤差数ヤードの微妙なものなんですが…。
パントの時のほかの10人は、控えラインバッカーや控えのディフェンスバックなどです。
リターナーが進まないうちに出来るだけ早くタックルしないといけませんからね。


KR:キックリターナー PR:パントリターナー
キックオフやパントのボールを受けてリターンする専門家です。普通は同じ人がやりますね。
体格は重要ではなく、とにかくひたすらに足が速いことが要求されます。
彼のリターンで距離を稼げるなら、攻撃のスタート地点がよくなるので、随分楽になるんですよ。
リターンで直接タッチダウンまで取れればいいですが、それはなかなか難しいですなあ。
リターンの時の残りの10人は、控えのワイドレシーバーやら、ラインバッカーやら、ディフェンスバックやら。
ブロックしないといけないんですが、オフェンスラインの選手では足が遅くて広い範囲をカバーしきれないので。