第18回  時間をコントロールする戦術

難しいんですが、これが分かるとアメフト観戦はぐっと楽しくなります。


例えば相手の攻撃が強すぎるので長時間攻撃させたくないとか、
試合も後半になって、自分が勝ってるからそのまま逃げ切りたいとか、そんな時には時間を潰したいものです。
そうなると時間を確実に潰せる方法、ランプレイが増えてくるんです。
ラン→時間いっぱい作戦会議→ランの繰り返しで時計を進めるわけですね。
パスは失敗したら時計止めちゃうから出来るだけ使いたくありません。


逆に負けてる時は、時間使わずに攻撃をしたいわけです。
だから成功すると大きく進み、失敗しても作戦会議中は時計は止まる、そんなパスプレイを多く使う事になります。
時計を止めながら進むのもいいでしょう。
タイムアウト取れば時計は止まりますが、これは使用回数に制限がありますので、
ボール持ったまま外に出たり、スパイクしたりという事で時計を止めることもあります。
逆に守備側は、サイドラインから外に出さないように、外側を重点的に守るでしょう。
外に出ないうちにタックルで止めちゃえば時計は止まりませんから。
もちろんロングパス一発にも気をつけますから奥も固めてきます。


と、勝ってるときはラン、負けてる時はパス、と書きましたが、裏をかくこともありまして。
勝ってる→敵がランを読んで前に出てくる→がら空きの後ろにロングパス投げてやれ、とか
負けてる→敵がパスを読んでて奥やサイドを固めてる→あえてランを出してやれ→時間はスパイクで止めりゃ良い、とか
セオリーの反対を出してくる事もあるのです。
アメフトは作戦ジャンケンで負けたらかなりしんどいですからね。


この辺の駆け引きも観戦の楽しみです。


まあ最初は、「勝ってるチームはランが増える」「負けてるとパスが増える」
時々裏を書いて奇襲をする事も、というくらいでいいです。