第25回 カバー2とタンパ2

今回もマニアックにも程があるんですが…。


カバー2はわりと分かりやすいです。
SSとFSが最後尾に二人で陣取ることで長距離を一気に進まれるのを防ぐ、そんな守備です。
「ある程度は譲るけど、崩壊はしないからな」という考え方です。
カバー2を使うと守備の堅いチームでもヤード数は結構取られます。点はやらないんですけどね。




前にも出しましたが、その一例がこの2枚の画像ですね。
ラッシュしてブロックを崩すのはディフェンスライン4人任せで、ブリッツは少ないです。


長所:ラッシュしない7人を前から後ろまでバランスよく配置するので、パスを防ぎやすい。
  割と個人能力任せでいけるのでやる方は簡単。
  特にプロは選手の入れ替わりが激しいつぎはぎ状態なので、やりやすいのは長所なのです。
  極端な話、デフェンスラインさえ最強なら他は平均点でも相当堅い守備が出来上がります。
短所:ディフェンスラインが弱い場合に3回で10ヤード前進を繰り返されてズルズルと進まれてしまいがち。
   サック・インターセプトファンブルリカバーなどのビッグプレイを有る程度出せないときつい。


かつては大きな短所がもう一つありまして、
それは下の図のようにSSとFSの間を狙われるときついって事なんですが
これを解消したのが、タンパベイ・バッカニアーズ式カバー2、通称タンパ2です。


と言っても難しい事はなーんにもしていませんで、
MLBに高速の選手を置き、MLBにSSとFSの間も守らせる、ただこれだけです。
これをこなせるMLBを探すのは結構面倒ですが、
今はカバー2使うチームはタンパ2使ってると思っていいと思います。