第19回  反則について

守備について書こうと思ったんですが、反則について書くの忘れてました。
反則をするとどうなるかですが、反則をしたチームが陣地を譲り渡します。
攻撃側が反則すると攻撃側が下がり、守備側が反則をすると、攻撃側からすればその分進めるというわけです。
どんな反則があって何ヤードのペナルティかは審判が全部説明します。
反則があった場合、基本的にはその時のプレイはなかったことになり、
陣地のペナルティの分だけスタート地点を動かしてプレイのやり直しです。

反則があると審判は黄色い旗を放り投げます。
反則は色々あるのですがよくある反則だけ最小限に紹介します。全部は書きません。


<攻撃側の反則>
ホールディング:ブロックする時に相手を掴んではいけません。10ヤードのペナルティ。
        これはやっちゃいかんのですがよくあるんですよねえ。
        オフェンスラインの皆さんが目立っちゃう瞬間です。目立たない方がいいに決まってるんですが。
フォルススタート:センターがQBにボール渡す前に、他の選手がフライングスタートをしちゃうこと。
        5ヤードのペナルティ。
        余談ですが、センターがQBにボールを渡す事をスナップと言います。
インテンショナルグラウンディング:QBの不正な投げ捨て。明らかに誰もいないところにパスを投げる事。
       QBが投げる前にタックルをして前進どころか後退させちゃう事を
       サック(Sack)と言い、ターンオーバーほどではないですが結構なビッグプレイです。
       サックされそうになるとでたらめに投げ捨てる、では見てて面白くないので禁止ってことです。
       QBが不正に投げ捨てた場所でサックされたのと同じ扱いになります。


<守備側の反則>
オフサイド:守備側の選手がスナップの前にフライングスタートをすること。5ヤードのペナルティ。
      守備の選手に触らずに、プレイが始まるまでに元の位置に戻れれば、反則を取られません。
エンクローチメント:守備側の選手がオフサイドをして、更に攻撃の選手に触っちゃう事。
          触った時点で反則です。5ヤードのペナルティ。
フェイスマスク:タックルをする時に、顔のところを掴んではいけません。
        手が当たっちゃった程度なら5ヤードで済みますが、
        掴んで引きずりまわしたりすると15ヤードもペナルティをもらいます。
        この反則は、反則の起こったプレイを成立させた上で、更にペナルティの分だけ進みます。
パス・インターフェアー:パスで空中に浮いてるボールを争う時に、相手選手の体に触れてはいけません。
        多少なら黙認されますが、本当に多少だけです。手で突いたりしたら即反則取られます。
        パスを取る前に受け手を押し倒すなんてのが認められたら、パスが使えなくて面白くないですからね。
        やっちゃった場合は、反則があった場所まで前進し、攻撃権も1回目になります。
        ものすごーく厳しい反則です。


最後に。反則を採用するしないは、反則を受けたチームが決める事ができます。
基本的には反則を採用した方が有利なのですが、たまに反則を流した方が有利な場合があるのです。


例えば相手にホールディングされてたけど、インターセプト出来ちゃったなんて場合は、
反則を採用しない事を選びます。
この時にホールディングを採用すると、インターセプトで攻撃権を奪ったのが無かった事になっちゃう。


ま、審判が何か言ってる、それで動いてやりなおしになった、そのくらいでいいです。