第21回  守備について色々その2 ゾーンディフェンスの考え方

決められたエリアを守る、決められたエリアにボールが来たら対応する、
そういう守り方をゾーンディフェンスと言います。
私の部屋に蚊が飛んできたら叩くけど、アンタの部屋に飛んでいったらアンタが叩いてね、みたいな感じです。
1つの例を図にしておきます。しかしきったない図だなこれww
古典的なカバー2と言われますが、カバー2という言葉の意味はまた後で。
FSとSSが最後尾で奥を守り(青のエリア)、その手前を5分割してCBとLBの5人で守る(緑のエリア)
とこんな具合です。ディフェンスラインの4人はブロックを崩すべく突撃してます。


長所:どこを守ってるかが攻撃側から見ると分かりにくく、迷わせる事が出来る。
   グラウンドの上ではゾーンの仕切り線なんてありませんし。
短所:守る側も運用が難しい。ゾーンの継ぎ目での受け渡しとか、
   一人の担当するゾーンに二人突っ込んできたらどうするかとか、とっさの判断が要求される。
   場合によっては自分の担当ゾーンを放棄して追いかけないといけないことも…。


そうそう。ゾーンで守る時には、7人いないと満遍なくカバーする事はできないという事も覚えておいてください。
つまり、ゾーンで守る場合、ブロックを崩すために突撃できるのは4人までです。
まあボルティモア・レイブンズみたいに、MLBレイ・ルイス、SSエド・リード、CBクリス・マカリスターと
一人で1.5人分くらいのスペースをカバーできる選手を3人も揃えてるなんて場合は、
5人か6人で満遍なくカバーできますが、こんなのは例外です。
基本は「4人が突撃、残り7人でカバー」です。