第22回  守備について色々その3 ゾーンディフェンスの具体例

なんかもう、この辺は中級者向けすら通り越してるような気がしないでもないんですが・・・。



そのとっさの判断が要求される例です。カバー2で守ろうとしたのに、オフェンスがこう攻めてきて・・・
青と緑が予定してた守備エリアで、茶色がオフェンスのパスルートです。
茶色のように動いてパスを受けようとするわけですね。今回は4人がパスを受けようと動いてます。
TEはMLBがカバーしてるより後ろの、FSとSSがカバーしてるスペースの継ぎ目に入ると思ってください。
話を簡単にするために、ディフェンスラインは赤色のように突撃させてます。(実際、大半のプレイで彼らは突撃しますんで)


1.左WRはFSが追いかけ、SSがTEを追いかけ、右CBが担当エリアを放棄して右WRを追いかける。
  HBはLOLBが担当エリアを放棄して追いかける。
2.左WRはFSが追いかけ、右WRはSSが追いかける。TEはMLBが担当エリア放棄して追いかける。
  HBは右CBの担当エリアに入ってくるので右CBがそのままカバー。
3.TEをFSが、右WRをSSが、HBを右CBが担当エリアでカバー。
  左WRについては、左CBが持ち場を放棄して追いかける。


対応の方法はこのどれかになるだろうと思いますが、これを瞬間的に判断しないといけません。
SSがTEを追いかけ、なのに右CBが持ち場を離れなかったとなりますと、
ドフリーの右WRにロングパス一発通されてそのままタッチダウンです。 


まあこんな風に、ゾーンディフェンスというのはやる方にも難しいものなのです。
オフェンスを迷わせられるという効果を考えるとハイリスク・ハイリターンな守り方でしょうかね。